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原付ホッパー対爆走トラック軍団 [荘厳]

原付でいく山も越えた。山で遮られた北の市へ抜ける道は少ない。幅の狭い道を途中何度もトラックに潰されそうになって通り過ぎたのだ。

辿り着いたのは円空の博物館。展示された円空仏はそれほど目を引くわけではなかった。ただ、土地の持っている空気が独特だ。長良川沿いの林の中に位置する博物館は、表の通りからは隠されていて、駐車場からは緑深い林道を歩く。少しすると、木がなくて上に開かれた空間が現れる。円空が再興した弥勒寺の遺構である。時間の落とし穴にハマったような錯覚がした。首に矢を突き刺した落ち武者が木陰から今にも出てきそうだった。

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ここは円空が入定した土地でもあり、表通りには入定塚、そして林の中には墓がある。
 
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帰り道、老人ホームに寄ってここに幽閉されている祖母の顔を見に行く。どうにかこうにかわたしを認識することができた祖母の話は留まるところを知らない。時間はずれっぱなしだ。


タグ:円空
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